クアラルンプールから車で約1時間、山を登っていくと山頂には、マレーシア政府唯一の公認カジノやテーマパークがある高原リゾート『ゲンティン・ハイランド(Genting highlands)』がみえてきます。
その少し手前に、清水岩廟(Chin swee Temple)があります。
ゲンティン・ハイランドを切り開いた華僑出身の故・林梧桐(Lim Goh Tong)の想いが詰まった、有名な仏教寺院から見える絶景をご紹介します。標高が高いので、霧がかかるのもまた厳かな雰囲気漂う場所です。
ゲンティン・ハイランドとChin swee Templeの行き方
空港からゲンティン・ハイランドまでの直通バス → ロープウェイ
空港KLIAとKLIA2からゲンティンハイランドまでは、直通のバスが出ています。
料金は大人RM35(約950円)、小人RM25(約680円)で所要時間は約2時間ほどです。
標高1,700mで舗装はされていますが、クネクネとした山道です。乗り物酔いする方は薬を飲んでおきましょう。
ゲンティン・ハイランドからChin swee Templeまではロープウェイに乗り換えていきます。
ロープウェイは自動発券機があり、そばにスタッフの人がいるので不安な時には教えてもらえます。
チケットが出てきたら、そのチケットに書かれているアルファベットの列に並んでください。
相乗りで、乗っている時間も短いですが、絶景を楽しむことができます。
Chin swee Stationで降り、エスカレーターで移動して地獄寺に到着です。
因みに、ゲンティン・ハイランドからChin swee Templeまで、無料のシャトルバスも出ているようです。
乗り場・・・Gフロアのファースト・ワールド・ホテル入口のバス・プール
運行間隔・・1時間に1本
所要時間・・約20分
Chin swee Templeの行き方 / 自家用車 → ロープウェイ
クアラルンプール中心部から約1時間。ゲンティン・ハイランドへの山を登り、途中のゲンティン・ハイランド・プレミアム・アウトレットに車を止めて行くと良いかと思います。
アウトレットモールからロープウェイが出ているので、自動発券機でチケットを購入し、Chin swee Stationで降ります。
故・林梧桐(Lim Goh Tong)の像がある広場
たくさんの中国人系の人たちが、この像を一生懸命写真にとっています。
知識なしに行った私と現地の友人。「あのオジサン、誰?」「さぁ、ここ作った人じゃない?」と、ウォルト・ディズニーみたいな感じかな~と素通りしてきました。
この記事を書くにあたって調べてみると、すごいオジサンでした。
彼の名は、林梧桐(Lim Goh Tong)。19歳で中国・福建省からマレーシアに渡り、いくつかの会社を興します。その成功を基に、ゲンティン・ハイランドを建設。
一代で財を成して大富豪になったようです。ここChin swee Templeは、ゲンティングループが、およそRM800万(約2億円)の寄付をして建立したとのこと。
銅像の後ろには、彼の思想が書いてあります。
よかった、素通りしつつも写真に残ってた!
「考えること」「話すこと」「行動すること」
リゾート開発は、50年以上も前のことです。標高1,700mの山頂に観光事業を興すには、様々な分野の専門家から意見を取り入れ、緻密な事業計画を進めていく必要があります。
行政等に頼ることなく、多くの人の力を集結し、一心にマレーシアの一大観光事業を興すことに打ち込んだ林氏。そんな彼の姿を見て、当時の首相がカジノの免許を与えたそうです。
今自分にできることを全身全霊をかけて取り組む、その大切さを教えてくれているのですね。
ゲンティン・ハイランドの開発に成功したのち、自分の成功の源になった仏教の教えを分かりやすくビジュアル化してChin swee Templeを創ったようです。
信心深い仏教徒だけでなく、彼の偉業にあやかろうとする人たちもたくさん訪れているのでしょう。
啓蒙への旅(Journey To Enlightenment)
地獄と天国の様子がストーリー仕立てに展開されているので、歩きながら見て回ります。
地獄は、大人が見ても怖いです。
物語の世界に入っていきます。
最後には極楽浄土へ。
塔
塔は階段で上まで登ることができます。入場無料。
建築様式や景色などを楽しむことができます。
頂上までいくのに、息切れします。
喉が渇くので、私たちは降りてきてスグのところにあるスタバに直行しました。
おまけ
写真上のほうに見える高層ホテル群がゲンティンハイランドです。
因みに、数年前にマナーが問題視されている国の方がこの大仏さまによじ登って逮捕されたのだとか。
大きなニュースとなったようなので、皆さんは登ったりしないでくださいね(*^-^*)
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